血糖値の気になる方が甘いものを食べたい時に、強い味方になるのが糖アルコールです。
一般的に、甘さを出すのに使われる砂糖ですと、人の体内でエネルギーに変わって、血糖値も上昇させます。
糖アルコールは、甘味があるのに、人の体内で代謝されにくくカロリーが低かったり、血糖値を上昇させなかったりといった特徴があります。
その糖アルコールを利用した甘味料に「マービー」や「エリスリトール」があります。
どう違って、どちらが良いのか、お伝えしていきます。
マービーとは
マービーは1971年から販売されており、糖尿病など血糖値でお困りの方への甘味料としては歴史のある商品になります。
歴史があるため、糖尿病方向けの病院の食事にも使われている実績があります。
マービーの原料、カロリー数、血糖値への影響
マービーの原料は、還元麦芽糖です。
還元麦芽糖は、マルチトールとも呼ばれます。
マルチトールは、グルコースとソルビトールが結合した糖アルコールです。
砂糖に似た甘みがあり、砂糖の80%くらいの甘さがあります。
マルチトールの主原料はデンプンです。マービーは、何のデンプンから作られているのか調べたのですが、原材料表記は還元麦芽糖としか記載がなく、その他の情報も商品ページ内では見つけられませんでした。
おそらくトウモロコシか、小麦あたりのデンプンから作られているのだろうと思います。
マービーのカロリー数は2kcal/gです。
カロリーはありますが、血糖値の上昇、インスリンの分泌への影響は少ないです。
マルチトールは血糖値上昇の影響がないだけか、カロリーはあるのでエネルギーにはなっているはず。
多量に摂取すると、お腹を下す人がいます。
マービーとエリスリトールの違いを徹底比較!
エリスリトールは、マルチトールと同じく糖アルコールの一つです。
カロリーは、厚生労働省が0kcal/gとの表記を認めています。
マルチトールは2kcal/gなので、血糖値だけでなくカロリーも気にされる方はエリスリトールのほうが、より良いです。
ただし、カロリーが高い食品=食べると血糖値が上がるというわけではありません。
GI値(血糖値が上がりやすいかどうかの数値)も気にしなければなりません。
マルチトールのGI値は35、エリスリトールのGI値は0です。
GI値を見ても、エリスリトールを選ぶほうがより良いという数値になっています。
マルチトールのGI値35という数字も決して高い数字ではありません。
オーストラリアのシドニー大学では
GI値が70以上の食品を高GI食品
56~69の間の食品を中GI食品
55以下の食品を低GI食品
と定義しています。
この分類でいうと、マルチトールも低GI食品に分類されます。
とはいえ、血糖値を気にされる方はエリスリトールを選ぶほうが良いと言えるでしょう。
結論としては、カロリー、GI値の両面でエリスリトールのほうが数値がよく、血糖値を気にされる方はマービーよりエリスリトールを選ぶほうが良いです。
エリスリトールの甘さは少し清涼感のある甘味ですので、その味がもしお好みでなければ、マービーのほうは砂糖に近い味の甘さですので、そういった方はマービーでもいいかなと思います。