アマランサスは南米原産の植物で、古代インカ文明から食用されていた歴史ある食べ物です。
アマランスという呼び方もされます。
19世紀以降、インドや中国でも食されるようになり、日本でも東北地方の一部で「アカアワ」という呼び方をされて、食用に栽培されていた歴史があります。
そんなアマランサスが近年、その栄養価の高さから注目されています。
世界保健機構(WHO=World Health Organization)から 「未来の食物」と評されています。
アマランサスとキヌアの栄養成分
アマランサスと同じ南米原産の雑穀でキヌアがあります。
キヌアは、アメリカ航空宇宙局(NASA)がその栄養価の高さから21世紀の主要食と評しています。
アマランサスとキヌア、それに白米の3種類の栄養成分を比較しています。
栄養成分は100g中です。
100gあたり | アマランサス | キヌア | 白米 |
エネルギー | 358kcal | 368kcal | 365kcal |
食物繊維 | 7.4g | 7g | 1.3g |
タンパク質 | 12.7g | 14g | 7.13g |
脂質 | 6g | 6g | 0.66g |
ビタミンB1 | 0.04mg | 0.36mg | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.14mg | 0.32mg | 0.05mg |
ビタミンB6 | 0.58mg | 0.5mg | 0.164mg |
葉酸 | 130μg | 184μg | 8μg |
カルシウム | 160mg | 47mg | 28mg |
鉄分 | 9.4mg | 4.6mg | 0.8mg |
マグネシウム | 270mg | 197mg | 25mg |
リン | 540mg | 457mg | 115mg |
カリウム | 600mg | 563mg | 115mg |
亜鉛 | 5.8mg | 3.1mg | 1.09mg |
白米と比べてもらえば分かるように、アマランサス、キヌアともに高栄養価のスーパーフードです。
食物繊維、たんぱく質、ビタミンB群(葉酸含む)、E、ミネラル(カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛など)など幅広い必須栄養素をバランスよく含んでいます。
ミネラルはアマランサス、ビタミン類はキヌアが多いです。
ともにアレルゲンフリー、グルテンフリーの食材でもあります。
- 栄養の偏りが気になる方
- 美容、アンチエイジングに取り組む方
- 健康診断が心配な方
こうした方は、アマランサス、キヌアを食生活に取り入れるといいです。
アマランサスの食べ方、炊き方
食べ方も簡単です。
いつものご飯(白米)と混ぜて一緒に炊くだけです。
白米2合に対して、アマランサスを大さじ2杯くらい入れてうちでは炊いていました。
水の量は白米2合と同じか、少し多くする程度。
アマランサスは、粒が1mm程度と小さいこともあって、食感はプチプチしています。
私はアマランサスだけで食べるのはあまり好きではありませんが、白米に混ぜて食べる分には、色々な食感が楽しめて白米だけの時より美味しく感じます。
アマランサスで便秘が改善されるといった声も聞きます。
食物繊維を多く含んでいるから納得です。
食生活は、一時的なものではなくずっと続けないとなかなか健康効果を得られないので、ご飯と一緒に混ぜて炊くだけで摂取できるのは便利だし、とても続けやすいです。